ドリアン助川さんを講師にお迎えしたアルテリッカ特別講座が、3月13日新百合トウェンティワンホールで開催されました（写真）。オペラ『あん』（5月4日/多摩市民館）の原作・台本を手掛けられたドリアンさん。この日は、自らの歩みと重ね合わせて＜昭和＞を振り返り、さらにオペラシアターこんにゃく座、渾身の舞台オペラ『あん』の感動体験を語ってくださいました。また映画「あん」に主演した樹木希林さんとのユーモア溢れるエピソードも披露。そして終盤は、生きることへの深い洞察にみちた言葉の数々を届けてくださいました。

参加者のひとり昭和音楽大学でアートマネジメントを学ぶ広瀬亜実さんは「印象的だったのは、『あん』を制作された際、ドリアンさんご自身も不安や葛藤を抱えながら、真摯に物語を紡がれたというお話です。ハンセン病の歴史を直接経験していなくても、その想いを未来へつなぐために表現された姿勢に心を打たれました。5月4日の公演『あん』が、とても楽しみです」と感想を寄せてくださいました。

次回のアルテリッカ特別講座は、3月28日同じく新百合トウェンティワンホールにて、藤原歌劇団　グノー『ロメオとジュリエット』（4月26・27日/昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワ）出演者、スタッフによる解説と演奏です。お申し込み受付中。どうぞお楽しみに！